新しい薬を生み出す際に重要な立場となる医療品開発
日本では新しい薬が世の中で販売されるようになる、また使用されるようになるまで、かなりの時間がかかります。
物質の選定、承認審査などのいくつもの壁がり、フェーズがあり、それを一つずつクリアしていくことが必要となるのです。
そのフェーズごとに、専門の研究者がいてそこで活躍されています。
医療品開発技術者になるためには、様々な地域が必要となり、その知識を活かして物質、成分の発見、また基礎研究などを行っているのです。
動物や培養細胞を用いてそれによって物質が安全かどうかを確認する非臨床試験や新薬開発の初期段階などで、新薬が形作られる基礎となる研究、実験などを行うのも医療品開発の仕事になります。
地道な作業をこつこつ行う必要がある
医薬品開発には一般的に9年から17年かかるといわれており、その費用は莫大で、200~300億円といわれているのです。
このとんでもない費用と期間がかかることについて、ものすごい数の実験をコツコツこなす、という事が必要となるのがこの仕事の特徴になります。
同じことの繰り返しとなる仕事も多く、また知識と技術を駆使していろいろと考えながら行っていくこともあり、地道な作業をコツコツしなければならない仕事です。
実験、研究となれば人と話をすることもなく黙々と作業を続ける日々もあり、孤独の中でも集中して作業を行う能力も必要になります。
何より、実験が好きという気持を持っていないとできない仕事なのです。
しかし時には大勢の人と組みこの先どういう風に展開していけばいいか、セッションすることもあり、メンバーと協力し合って実験を進めていくことが必要となるので、協調性やコミュニケーション能力も必要となります。
もちろん、人の体に利用するお薬を作る仕事になるので、命とかかわっているという緊張感が必須です。
医薬品開発は医薬品を扱う仕事になりますので、薬剤師などと同じく専門的な知識が必要となります。
その分安定的で高収入が保証される職業と言えます。(参考:高収入求人を探す|薬剤師の派遣)
世界に一つの新薬、これを作る仕事に関わっている事への責任感もしっかり持っていなければならず、厳しい世界といわれています。
人の命を左右する仕事をしているのだという使命感を持って、知識や技術はもちろん、専門職としての威厳をもち、仕事にまい進する事が必要です。
医療品開発技術者になるための資格とは
医療品開発技術者になるために必須資格はないのですが、持っているべき資格があり、例えば実験動物技術者、毒物劇薬取扱い責任者、バイオ技術者などです。
こうした資格を持っていることで、医療品開発技術者への道が開けることがあります。
どのような能力、スキルが求められるのかというと、まず数多くの実験を行うので、実験器具の知識、扱い方、機械の知識や操作技術、また専門分野を学び、深い知識を得る事が必要です。
実験は多くの人たちと一緒に行うことになりますし、違う分野の方と話し合い、次の段階に進めていくためにどうすればいいか?と考える事が必要となるので、コミュニケーション能力も必要になります。
お薬という人の体に利用するものを作るのですから、当然、正確なものを作る、正確さがある実験をする、さらにその結果がしっかり出るまで研究を継続する忍耐力などが必要です。
色々な能力、専門的知識が必要となるのが医療品開発技術者になります。