獣医師のサポートを行う動物看護士

最近はペットブームということもあり、珍しい動物を飼われているご家族も多いですし、ワンちゃんや猫ちゃんを複数飼っているという方も少なくないようです。
こうしたペットブームによって動物病院やクリニックが非常に多くなってきていますが、ここで獣医師のサポート役として働いているのが動物看護士になります。
人に対して医療行為等を行う病院ではなく、動物に対して医療行為を行う動物病院の看護師という立場です。

動物看護士は動物の保定、つまり診察するときに医師が診察しやすいように動物を抑えておくことや、体温、脈拍の測定、状態を飼い主さんに確認、入院動物の健康管理など、人に対して行う医療行為をそのまま動物にかえたというイメージがあります。
ただ、話すことができない動物に対して医療行為等を行うので、飼い主さんに動物の様子をしっかり確認したり、動物の今の様子を観察しどういう傷みがあるのか、苦しみがあるのかなどを把握する事が大切なのです。

また薬剤師的な立場になることもあり、例えば病院内に保管しているお薬を管理したり、製薬会社に注文するということも動物看護士の仕事になります。
飼い主さんに調合したお薬の説明なども行うのです。
受付窓口なども担当するので、人間のクリニック等でいけば、医療事務などもこなしているということになります

動物看護士はやはり資格が必要？

動物看護士として働く場合、勿論人間の看護師のように国家資格が必要だろうと思う人が多いのですが、実は国家資格、公的資格などがないのです。
動物看護士は動物病院等に就職するとき、資格を必須としておらず、資格を持っていなくても就職できます。
ただ、動物看護士の資格を持っている方が就職に有利ということは間違いないようです。

2012年からは動物看護士資格認定5団体により、動物看護士資格統一認定試験という試験が始まっています。
ただこの先は、認定動物看護士へ資格が一本化されていくようです。
認定動物看護士の資格を取得する事が、この先動物看護士になる有利な道になっていくと考えられています。

この資格条件は、動物看護学を履修している、もしくは動物看護士として3年以上の勤務経験があるという条件です。
動物看護士になりたいという人は、専門学校等を卒業し認定試験を受けて動物看護士の資格を取得すると就職に有利になると思います。

動物看護士はどのくらいの年収をもらえるの？

動物の医療に関しての知識を持っていなければならない動物看護士ですが、実は年収をみると高いと言えない様態です。
大体、月額16万から17万くらいという事なので、都市部で一人暮らしするには少々厳しい金額ともいえます。

東京都内でこのくらいの学級ですから、地方に行くともっと初任給が低いことも考えられるのです。
となると、就職される時、お給料に関する事は重要なことと捉えておく方がいいと思います。
残業が多いところもあるようなので、その場合、残業代がでるかどうかなども確認が必要です。